封印再度 (講談社文庫)

封印再度 (講談社文庫)


タイトルがいいなぁ。封印再度。Who inside.


いよいよ推理小説ってよりもただの犀川と西之園のストーリーになってきた…。
あんまりにもこっちが目立っちゃって、どうでもよかったよ…事件。
犀川、今までの人生女っ気が無いって嘘だろっ。
あのタイミングでキスするとことか、意外とこの人やり手だと思いましたよ。ええ。


いつもは変な色の口紅なのに、今日は普通の色だった。って自覚あったのか…。


西之園は所謂典型的な「困ったちゃん」だけど、
でも恋は盲目、こういう時の女性ってこんなもんかも。
確かに完璧(という字がちゃんと書けないぐらい)な子ではないんだけど、
だけど、金持ちで外見も良し頭もそこそこで、悪い部分をあんまし指摘されずにちやほやされて、
こんな調子で大人になってっていいのか?彼女は、と心配になる。


トリックは理系っぽかったかな。箱と壺のパズルは面白いっちゃ面白いけど…。
犯人(?)がいつもクレイジーなのは、最早お決まりなのかしら。
真賀田四季には誰も敵わないけどね。


「日本の美はシンメトリーを微妙に崩すところにある」ってのはなるほど、素敵だと思いました。
今となると、パソコン用語に古臭さを感じるなぁ。
今時パソコンを「立ち上げる」とか普通に聞く言葉だしね。