海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)


今の私にぴったりの小説だった…後味もすっきりでこの小説すごく好きかも。


ホシノさんが好き。ホシノさんとカーネル・サンダースの会話が凄く面白…。
カーネルもそうだけど、ジョニーウォーカーとかミッキーマウスとかクロネコ宅急便とか、
この会話の節々は資本主義を表してるんだろうなぁ。
さくらは何となく「ねじまき鳥クロニクル」の笠原メイを思い出すかも。


なんてゆーか、少年の自立物語。
父親の愛情を感じられずに育ったカフカ
父親に受けた呪いを解くんだけど、
(エディプスコンプレックス?そして、愛情をもらえない=自立できないということ?)
その鍵が佐伯さんで…
母親となる人と近親相姦をすることにより、彼は自立したのかも。


カフカと直接的な係わり合いがないナカタさんやホシノさん。
でも実はカフカの世界を守るために動いているのだとしたら…。
ホシノさんは現実世界の住人で、
ナカタさんは「あっち」と現実世界を繋げる役目を持っている。
最後カフカが「あっち」から帰ってきた時点で呪いはとけたんだね。


そして、ホシノさんが殺した「あれ」は…。


こーいうのもセカイ系っていうのかしら。


この本読んだらオムレツが食べたくなったので、久しぶりに自分で作った。
村上春樹さんの本を読むと大概おなかがすきますね。