海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)


偽名がカフカ、って聞くと…絶望先生を思い出すんだけど、それはどうでもいい。


どこか日本を意識した描写が多くて良い。
日本の様々な風景や、ホシノさんの関西の玉子焼きについての台詞や、
日本の文学作品についての話とか。
今まで小説内で出てくるものって、外国の物が多かったし、
今回は登場人物の台詞ひとつひとつも「日本語!」って感じがする。
ただ、「富士川」の読みが「ふじ『が』わ」って変だと思う。
最近の村上作品はあまり好きではないんだけれど、キャラクターが魅力的でこれは割といいかも。
上巻だけではなんだかまだまだストーリーが全然動いてないので
これからどうなるかはちょっと分からないけれど。
複線が気になるけど、きちんと消化される事は無いんだろうなぁ。(笑
そういう小説じゃないから。


それにしても、最近の村上作品はどうしてちょっとグロテスクなんだろう?