ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)


五反田君のところはとても良かったけど、最後はどうだろう…。
私がセックスに愛を見出せないせいかなぁ。
やっぱり男性の感じ方と女性の感じ方は違うのかなぁ。それとも、私が薄情なだけかしらん。
風の歌を聴けから「僕」が行き着いた先がコレ…。うーん…うーん…。どうもスッキリしないな。


五反田君のところは読みつく前に人にネタバレされちゃったので、特に驚きもせず。
なんだかミステリ風味仕立てな気がしたけれど、
村上春樹の小説で謎な部分が出てもきっちりと現実的には終わらないのは分かってるので、
(だって、ミステリじゃないし)その辺りはがっかりする事もなく。


友達は金では買えない。ましてや経費では買えない。
なんてありがちな台詞が「僕」の口から飛び出すとなんか、凄くビックリする。
そういう直接的な台詞って今まで無かったと思うんだけど…。いかにもバブリーな話題。


テーマやストーリーにしては、割と陽気な作品。
なんだかんだ「僕」は幸せにはなれたので、終わり良ければ全て良しとするか。
この人の小説を読むと、やたらとビールが飲みたくなるので困る。