ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)


読みはじめてすぐ、昔「かまいたちの夜」で有名なチュンソフトが出した「」ってゲームを思い出した。
まんま、それ。小説ならではのカラクリが加わって、舞台が渋谷から仙台に変わって。
それのせいか割と早めにトリックには気づいたけど、楽しかった。
残念なのは、ちょっとボリュームが少ないと思ったとこかも。
あんまりゲームと比べちゃいけませんが。
あと、老夫婦が銃を持っているところの意味がわからない。結局アレはなんだったんだろう。
繋がりを作るためとはいえ、ちょっと無理があるんじゃない?


しかし、巧いなぁ。黒澤のとことか、ミケのとことか。よく組み立てられてる。
なるほど、伊坂幸太郎の作品って1作、2作だとそんなにハマらないけど、
何作も読んでいくとどんどんハマってくかも。


隠しシナリオはないけれど、2度も3度も読み返して楽しい小説だなぁ。
コストパフォーマンスが良い小説ですよ。お勧め。