グランド・フィナーレ

グランド・フィナーレ


芥川賞受賞した表題作グランド・フィナーレの他、
馬小屋の乙女、新宿ヨドバシカメラ、20世紀、収録。


文章表現が芥川賞受賞作、ぽかった。
最後の方はそうでもなかったけど、冒頭の方は言葉の使い方とっても良かった。
終始「なるほど、なるほど」といった感じ。
そのせいで最初、掴みづらかったけど、これはテクニックに長けてると思う。
主人公が興奮して、失望して、反省して、奮闘して、が凄くよく書かれていた。
主人公の感情が文章の雰囲気に反映されていたと思うんだけども。


んー、このロリコン男性に意外と悪い印象がつかなかった。
やったことはそりゃー離婚されるわー、ふつー女性なら軽蔑するわな、って事だったんだけど、
何でか、そんなにイヤーな印象を受けなかったんだな。
あえて言えばそこがいまいちだったかもね。
モーヲタとか嫌いなはずなのにな…。(ぉぃ)うむ、不思議だ。


新宿ヨドバシカメラ、は発表された時には写真がついていたらしい。写真ついてたら良かったのに。


ひょっとして、ニッポニアニッポン、読んだほうがいいのかな…。