涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)


…と、いうわけでみくるちゃんメインの回。ほんとにSFちっくになってきたな。
そして、停滞していたストーリーがようやく動き出した…かな?
新キャラもちらちら出てきたし、これから楽しくなりそうな予感。
タイムパラドックスネタ自体はそんなに面白くなかったけど、総じて読むと面白かった。
長門の成長っぷりは長門が好きだから嬉しい。鶴屋さんは傍観者の立場で正解だと思う。


ハルヒが本当に素敵な奴だと思った台詞。
「あたしはね、『泣いた赤鬼』を読んで以来、鬼を見かけたら優しくしてあげようって心に決めてるのよ。もう、すっごい泣いたわ『泣いた赤鬼』。あたしなら立て札見た瞬間に大喜びで赤鬼さんちに行ってお茶とお菓子を遠慮なくもらったのに……」
めちゃめちゃ同意。ハルヒ素敵すぎる!!
こう思ってる人はいっぱいいるだろうけど、こういう事ができる人って中々いないよ。
ハルヒは実行できちゃうから魅力的なわけです。
例えが節分にかけてあの「泣いた赤鬼」なのもよい。それに対して長門が鬼に何かを思うとこもよい。
あともうひとつ。
「あたしはお金なんか別に欲しくないわ。換金できそうな宝でも売り飛ばそうとは思わないわね。だってせっかくがんばって手に入れたものなんだもの。大切に保管しておいて、そのうちどこかにまた埋めるわけ。自分の子孫あてに宝の地図を書くのって、お金には換えられないくらい楽しそうだとは思わない?」
こういうハルヒは、長門やみくるの100倍は魅力的だと思うんだけどナァ...。


次に古泉辺りが絡む話が出てきて、またハルヒメインに戻ってくれたら嬉しいのだけど。