終戦のローレライ(2) (講談社文庫)

終戦のローレライ(2) (講談社文庫)


あ、そうか。この話は本当にまるっきりファンタジーなんだ。
実際の第二次世界大戦と結び付けちゃダメなんだ。
それが分かったら読んでて楽しくなった。
1巻はひたすら序章チックだったのでいまいち入り込めなかったんだけど、
やっぱ主人公とヒロインが出会わないとダメだよな。
舞台設定こそ第二次世界大戦末期の日本だけど、ストーリーや登場人物は、かなり現代的。
ガンダムの小説書いてるって知って、納得。確かにガンダムっぽい…かも…。


細かく書いてるようでいて史実とか兵器・背景に関しては大雑把なところが…。
前巻の時に感じたローレライを積んだ伊507(UF4)はともかく、
この時代の他の艦がワザワザ潜水艦同士の戦闘に向かおうとするかなぁ?
ってのはなんとなく、ちょっと無理があるような気もするけど補完されてたのでオッケー。
他にも気になる部分がいくつか。割愛。
膨大な量のテキストとSFテイストなので大目に見たいところだけど、
中途半端に現実入ってるのでこれはちょっとマズイんじゃ?ってのはある。


ストーリーが良い感じに進んできたので、どういう結末に向かうのかこれから楽しみ。
ううむ、主人公とヒロインが混乱と騒乱の中で何かを育む話に私弱いな…。
この作者の、自衛隊とか戦争とか防衛庁とかそういう言葉抜きの小説、読んでみたい…なぁ…。
そんなの福井晴敏じゃない!ってなっちゃうかな?