ダレカガナカニイル… (講談社文庫)

ダレカガナカニイル… (講談社文庫)


これこれ。こういうのが私好きなんだよ。
ただのミステリだけじゃなくて、SFとか恋愛とか色んな要素が詰まったやつ...。
序盤に出てくる沢山の複線とどうしても解けない謎。
とはいえ、その解けない謎の展開もありがちっちゃありがちなんだけど、満足。
(最近だと某小説も同じような展開だったね。あれは恋愛小説だけど…)
ラストは切ない位のバッドエンド。せめて西岡位はもうちょっと救われてくれたらなあ〜。
元々幸せそうな人物じゃなかったから…。彼、不幸続きで居た堪れない。
ほんのちょっぴりでいいから、幸せになってほしかった…。後味の悪さは結構強い。
トリックは…ビデオの使い方に詳しくないのでさっぱり分かりませんでした。
これはトリックを解いていく話じゃなくて、西岡達と一緒にトリックを解く話なんだと。<声>と西岡の会話が可笑しくて仕方が無い。
真面目に話してるんだけどお互いところどころ茶目っ気たっぷりで。
この2人(?)のほのぼのした部分ももうちょっとあったらなー。


余談。私、スクウェア(現スクエニ)の「アナザーマインド」ってマイナーゲームが大好きなんです。
おそらくこの小説からヒントを得た(つか、まんま。ヒロインの苗字同じだし)んだろうけど
ああ…原点はこれなんだ…って思えて大変良かった。マニアックでごめんなさい。