聖家族のランチ (角川文庫)

聖家族のランチ (角川文庫)


ひぃぃぃぃぃい。カニバリズムネタは読んでいて辛いす…。
なんとなくタイトルからこうなるんじゃないかなぁ…って予想ついてたけど。
何が怖いって…こういう事が実際に有る、って事。
すぐには思い出せないけど、確かにこんな事件があったはずだ。
何事も壊れる時は迅速に、壊れた物は簡単には直らないのな。
前半で振られた家族の問題が、後半で一気に無かった事になってしまう。
ある意味、強烈。


とにかくそういうのが嫌いな、苦手な人にはお勧めできない。絶対できない…。
生々しい。時に写真よりも絵よりも文の方が生々しいんだな。
…私、本当はこういうのダメで…。
淡々としていたからそれでも読めたけど、やっぱ***なシーンは辛かった。


全体的に悲壮感漂う救いの無い話だけど、最後の尻切れトンボっぷりだけはウケた。
あんなに煌々としていたはずのものがすっげー俗っぽくなるんだもの。


問題なのは、何でこの本が角川文庫キャンペーンの「発見。青春ライブラリー」の中に入ってるのかって事で…。
前に読んだのが爽やかな本だったから…orz
着眼点はいいけれど、「青春」という言葉は不釣合いだろうよ…。