ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)


今まで読んだのと雰囲気がまったく違う作品でした。
恋愛も無いし、どちらかというと落ち着いていて、
残酷な描写も有るし、戦争もあるし、社会の暗い部分もあるし、考えさせられる事もある。
シュールで軽めの主人公の雰囲気とは裏腹に、
根底は重くて何かを訴えかけてるような気がした。
それも強く主張せずにじっとりと。


現代を語っている加納クレタの話と、
過去を語っている間宮中尉の話がどこかでかぶっているところとか。


1巻目なのでまだ何とも言えないけど、
村上春樹ってこういうのも書くんだー、へー。みたいな。
なんかしっかりした掴み所が無いんだけど、先を読めばストーリーが見えてくるのかな。
この本悩む。どう感想書けばいいのか頭で組み立てられない。
決してつまらなかったわけじゃないのに。