流しのしたの骨 (新潮文庫)

流しのしたの骨 (新潮文庫)


タイトルがやたらショッキングなのでどんな話かと思えば、ホリー・ガーデン家族版。
(ホリー・ガーデンの方が後で読んだのだけど。)


淡々と、とある家族(上品で、中流階級と思える。・そして家族皆が個性的。)の日常が綴られる話。お姉ちゃん2人のトンデモ発言も割とあっさり水に流してしまう。
ただそういうイベントが本当に突然なので、淡々としているとはいえやっぱり山場のひとつなんじゃないでしょうかね。
汚れ(ホリー・ガーデンの感想参照)の無さも、1人暮らし独身女性の2人よりは中流階級の家族話だからか、割と気になりません。良い家族だと思いましたよ。


クリーニング屋の娘の「ボーイフレンドって〜」っていうところや、
律が挙げる国がナウルだったりとかそういうところが凄く私的に関心してしまいました。
小ネタ(?)のセンスが中々いいです。ナウルいいよ。ナウル


とりあえず、今まで読んだ本の中で1番良いなあ、って思える家族でした。