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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/09/30
- メディア: 文庫
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…1巻は面白かった。
2巻はまーこんなものかと思い、3巻に期待した。
でも、3巻は残念ながら面白くなかった、というか私好みではなかった…。
話が広がりすぎてまとまらなかった印象を受けるし、
長い戦争描写も残酷とかの意味ではなくてお腹いっぱい勘弁してくださいという状態に。
村上春樹ナイズされた戦争描写ってのは、どこかイマイチ。
戦争を題材にしたかったのならもうちょっと違うやり方は無かったのかなー。
ミステリとしてもどこか中途半端でハラハラしないし続きも気にならない。
1巻と2・3巻のノリが違うのも気になる…。
全3巻にしないで、むしろ4・5巻まで続けちゃった方が良かったんじゃないだろうか、
或いは、もっとばっさり色んなシーンをカットして、
すっきりさせてしまった方が良かったんじゃないだろうか。
持ち前の多彩な比喩もこの話の内容ではアクが強すぎて浮いてしまってる。
1巻では、裏で秘めていたものが3巻では急に主張が激しくなって、
なーんか読者置いてけぼり感。かといって2回も3回も読む気せず。
調べた。ああ、成る程。1巻は連載で2・3巻は書き下ろしなんですね。なんか納得。
1巻はほんとに好きなんだけど…なぁー…。