豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫)

豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫)


三島由紀夫を読むと、同じ日本語だなんて思えない…。
クライマックスの部分では清顕の姿に思わず涙が出そうになった。


今の感覚で言うと、「なんでこんな煩わしい事すんだ」って感じなんですよ。
なんだけど、昼ドラみたいに怒りは沸いてこなくて、
ああ…って納得させられちゃうのが、凄いな。
美しくて儚くて、読んでいて溜息が出た。
風景描写が特に素晴らしい。


あの、くだらないんですけど1度でいいから友人に「貴様」って言ってみたいです。