さくらえび

さくらえび


初めてさくらももこを読み、そして嫌いになってしまった本。
調べたところ、どうもこれを先に読んだのは失敗だったっぽい…。


彼女の私生活を紐解く度に、本気で嫌になっちゃった。
父ヒロシや子供に「さくらももこ」を隠しているところは凄く面白かったのだけど…。
金持ちや有名人である事を鼻にかけるような自慢・自慢・自慢エピソード。
孫をとことん甘やかす作者の母。
甘やかされて育ったためか、どうも我侭・乱暴になりつつある息子。
英和女学院時代のエピソードもあるけれど、
「さくらえび」なんてタイトルの割には東京での日々ばかりで(当たり前っちゃ当たり前か)
最早彼女の心の中からは清水なんて消えちゃってしまったんじゃないだろうか。
タイトルに申し訳なく静岡のイメージをつけなくてもいいじゃない!と思ってしまった。
私の心がひねくれているのかね??


また、おごり高ぶったように見える倉本聰にも(むしろこっち)げんなりしてしまったりした。
芸能界に入ったり、少しでも人に評価されると、皆こうなってしまうのかしら。


お陰で、他のさくらももこの本を読みたくても手が伸びない。失敗したなあ。
なんでそうなったかって、やっぱりさくらももこのイメージが勝手に「良い人」になってたからで、
こんな人だったんだ…って幻滅したのが良くなかった。
これが、どっかの芸能人の2世タレントだったら、ここまで嫌にはならなかった。