ダブルブリッド (電撃文庫)

ダブルブリッド (電撃文庫)


お友達に借りて読みました。
1巻は面白かったんですこれ。ライトノベルは女性作家の方が相性いいのかも。
男性作家だと、「ああ…オタクチック〜。ありがち〜。げっそり。」ってのが多いから。


何が良かったって主人公が酒飲みってとこですよね?
いいですね、特殊なのに俗っぽい主人公。凄くいいです。
女の子なのに酒飲みってのもとてもいいです。
次に舞台が渋谷だったところ。これもとてもとてもいいです。


…なんか脇ばっかり見てるんですけど、そういう細かいところに好感が持てると、
あとは全然読むのが苦痛にならないんですよ…ライトノベルって。
でもこの作品、続編が個人的にちょっといまいち…人気出たからか間延び間延びで、
折角1巻の最後にああ、いい感じってなれたのに、
なんかどんどん読み進めていくうちに鬱展開の泥沼にはまっていくようで、
元々暗い雰囲気が漂う小説なのに更に暗くなって、あんまりいい気持ちがしませんでした。
埋められない溝を2人でだんだん埋めていくってありがちかもしれないけど、
普通に暗い雰囲気が漂うだけにそこだけ一点の光を見せてくれた方が、
もっと気分よく読めるんじゃないかなあ。王道かもしれないけどさ。
鬱展開がどんどん進んでいってはい悲劇ラスト、じゃそれこそ面白みが無いし、
救いようも無いわけで…。
最近、そういう漫画や小説多いよね。慢性的な疲労感、ずっと続く鬱展開。
現代社会を表している証拠かもしれないけど、それっていくらなんでも安易すぎ。
確かそれでも貸していただけたので3・4巻程度まで読んだかな??
でも良かったと思えたのは1巻だけ。


ちらっと見たらやっぱり作者はハマりにハマってほっぽって別の小説書き始めたとか…。
だってあれじゃあ駄作になってっちゃいそうだもの…。