ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)


上巻の時は気づかなかったけど−−−
これってかなり『ライ麦畑でつかまえて』を意識してるのかなぁ?
最初と最後なんて構成がかなりそれっぽい…つか、まんまくさくないか。
そういえば、ライ麦〜も歌からちょっとだけ拝借したタイトルだったね。
上記は私がちょっと思っただけなので…適当に流しといて下さい…。
(自信があるんだか無いんだか;ファンにとってはアタリマエ?)
サリンジャーは好きだけど、ライ麦は数年前に1回読んだきりなので・・・
気が向いたらもう1回読んでおこう…。


後半の最初はちょっとダレ気味だったのに、ワタナベ君が色々な物を手放す頃から、
段々ドキドキしながら読めるようになってきました。小説でこういうのって久しぶりかも。
で、全編的に主人公は緑を特別扱いしてるのがよく分かるの。
性的描写にも意味があったんだ〜って…。
ただ、緑みたいな女性は悲しいかな、あんまり好みじゃないので残念。
しかし…ほんとなんでこの小説流行ったんだろ。
だって、普通に考えたら酷い話なんですよ。ワタナベが緑になびいちゃうんだから。
世の中の書評を聞くとですね、この本の裏側な面が受けてるのかなぁと思ったんだけど、
どうも恋愛小説としての面ばかりが取り沙汰されていて、そういうわけではないっぽい。


がっかりしたのはレイコさんの過去話。期待しすぎてて…。
これはスプートニクの恋人をこの前に読んじゃったのがいかんかったと思う。
「あーまたこの展開かーっ。」と。
村上さんはちょっと音楽家に浪漫か綺麗な切磋琢磨を期待しすぎてんじゃないんですか。
なんかこの人のピアニスト観、合わない。


虎が回ってバター、私と同じ位の年齢の人にはピンとこないんだろーなー。
あと、病室に菊はタブーでは?
あとあと、上巻でマガジン、サンデー、ジャンプって順番なのは講談社だから?(どうでもいい